2月21日も梶賀へグレ釣りに!“あの日”以来現在4連敗中ですが・・はたして今回も暗いトンネルを這いずり回ることになるのか・・(嫌だっ!)誠丸は6時10分ごろに出船し、今日もカガリ目指して爆走していきます。“東”にMっさん氏たちが上がり、“中”に一人、お次は“南”でI氏とご一緒させていただきます。I氏が“ちょっとだけ高いとこ”を希望です。しばし雑談を交わし(先週のオペラでの完全撃沈ネタです)僕は“一番高いとこ”に道具を置きます。今日は波も“そんなでは”なく、落ち着いて釣りができそうです。「今日は・・釣るよっ!」と小さく気合も入れといてタックルの準備にかかります。前回から登場のFBオナガSP R ヘビーフォースをロッドケースから取り出し「今日は“黒いのん”の血ィ 吸わしたる!」と宣言します。(まだ自信のカケラが残っているというのか・・)今回は道糸をブラックストリーム マークXの2.5号に巻き替えてきました。2ヒロごとに赤いマーキングがしてあるやつです。正確にウキ止めの位置を把握して、タナをちゃんととって釣ろう!とガラにもないことを考えてのこと。(ウキごと沈め釣りは封印?)ハリスはブラックストリームの2.75号でサルカンを使って結節します。いつもは直結していますが、最近は深棚でもサシエ付きっぱなしの場合が多く、回収時の糸ヨレを少しでも緩和できればと思いまして・・それと今回は中通しウキの使用も視野に入れて、少しでも交換が楽に出来るように・・と段取りしといた訳です。前回の宿題・・カン付ウキで1号玉を絡まさないで遠投する・・のテーマで緊急会議(脳内で)を開き、導き出された結論は“やっぱ無理でしょ!”となりました。大オモリを使う時は中通しのウキが使いやすいです。それと連敗が続く中、ふと自分の釣り方について疑問?が湧き上がりまして・・(ついに気付いたんかい!)カン付ウキは“糸落ち”が早く狙いのタナまで楽に落とせる反面、“張り”を強く与えてピンポイントで止めて釣ると、ウキが潜行しながらウキ止めが抜けて仕掛け全体が知らないうちに浮いてしまっている・・みたいな。(知ってたもん!)ただ流れるに任せて糸を送り込む釣りで釣れるんならイイですが、最近のカガリはそれでは外道しか釣れんような気がして・・「まぁいろいろやってみよっ!」と釣り開始です。(やっとかよ!ウンチクはエエって!)スタートは状況探りの意味で交換が楽なカン付ウキの3Bで4ヒロから攻めてみます・・5ヒロ・・6ヒロ・・サシエが残ります。カン付5Bに替えて7ヒロ・・竿2本を越えてきて狙い処も沖目にシフトしますがまったくもってサシエを盗りませんね・・潮が右に速くなってきて、潮上の僕には何かと制約が多くなってきたし・・マイナスのウキに替えて大遠投し、ウキごと潜行させてこそ~っと潮下まで流していきます・・(だってこうするしか・・)そうこうしているとI氏がアラフォーのグレを取り込みました。「潮下にはグレおるんや・・」と独り言です。ここは心を鬼にしてドンドン流してしまうのか・・それとも自分のエリアで“止め釣り”をするのか・・ちょっと悩んでしまう状況です。その時ふと背中に妖気?が・・恐る恐る振り向くとMっさん氏の顔が岩陰から覗いているではないか!“東”からはるばる状況視察にきたようです。「釣れたんけ? おらんやろ!ひゃっはっは!」どうやら“東”も今のところダメみたいな・・真面目な話(・・んな訳ないね!)をしてたら弁当船がやってきたのでもとの場所へと戻っていきました。僕もパンをかじりながら少し休憩していると、熊野の知り合いのマイボートでジギングに行った水本氏から電話です。「ボンジュール!ブリは釣れたん?」「それがな! 今どこ居る思う? なんと串本沖やで!」と・・魚を探してはるばる潮岬へとボートで行ってしまったんだとか・・やるもんだ・・通話終了で気分一新!仕掛けを替えましょう。ウキは中通しのプロ山元ウキ・遠投1号で“ドスンと落としてタナをとろう作戦”の開始です。ハリスを3ヒロとり、ウキ止めは赤いマークの4つ目に移動させます・・計11ヒロ・・深いねぇ・・遠投してオモリが沈んでいくのに合わせて糸を送り、ウキ止めまでいったらブレーキをかけてビシッと張りまくります。しばらく待ってもアタリ無く回収するとサシエが盗られています!(とれただけ?)一応タナを半ピロ上げて同じ筋を狙うとまたもサシエが!何か解らないけど生命反応ってやつですね・・しかしエサトリの可能性もあるし・・そして10ヒロではサシエが残り11ヒロで盗られる展開であることが判明!あとはジャストのタナを見つけてしまえば“トンネルも脱出できるとゆうもの!”・・雰囲気良くなってきたし・・と浮かれていたら、またまた東風に苦しめられる展開となってきました。この風が吹くと“すべてが終わり”とまでは言わないが釣りにくいのは確かです。そして再びサシエが付きっぱなし・・しかしこの悪条件で試してみたいことが・・それはダブルフロートシンキング!山元八郎氏のタナプロ仕掛けですね!ここ数年、僕のなかで封印しておりましたが(カン付ウキへのこだわりから)「やってみようかな!」というわけでタナプロ“もどき”を取り出します。(何故“もどき”かって?本家タナプロがポッケになかったからさ!)CR2WAYシステム マイナス3B・・という名のセットを取り出し、更にこれまためったに使わない今流行りの潮受けクッションも取り付けてしまいます!まさに悪条件打破の権化となった仕掛けで10ヒロに設定して潮上にロングキャスト!着水後少しリールを巻いてハリスを真っ直ぐにし、糸を送るとマイナス3Bの黄色の水中ウキがスゥーっと沈んでいきよります。加減しながら糸を出し、やがて小粒のアタリウキまでウキ止めが到達すると、沈めたウキが底潮を摑まえオレンジのアタリウキをジワ~っとシモらせていきます。するとさっきまで単体のウキで流していた時よりも、逆にゆっくり流れていますが・・どうやら潮と風が同方向だったので単体では上潮に押されて流され、さらに修正できていなかった道糸に仕掛けが引かれていたようです。そして正直なもので、底潮を捉えた仕掛けは魚のもとへ黙ってサシエを運んでくれます。糸が走って更に竿にクゥーっときた!バシッとアワすと気持ち良い重量感が伝わります。引き味を噛み締めながらも素早くリールを巻いて足下まで連れてくると“さんごぉ”のグレですわ!ここは大事にいっとこ!とタモで慎重に掬います。(あぁ・・久しぶりじゃあ・・)ブクブクONです。そこからは怒涛の連発!これが“パターン”てやつなのかぁ!遠いところでグイーン!ときて“よんさん”のグレ!これは久々に良型ですよ!そして12時過ぎからマダイの“さんごぉ”お次は強烈でしたがサンコ“大”・・次の投入ははるか潮下で何故かサンコ“中”・・最後に手前寄りで“さんごぉ”のグレ!これら全て喰ったタナは、10ヒロまで入って更にアタリウキが見えなくなるくらいシモってから、手にガツン!とくるみたいな・・12~13ヒロですね!状況が悪けりゃタナプロ!(もどきですが)やはりその秘めた実力は・・あなどれないね!1時45分に納竿です。今日は“東”のMっさん氏たちも良型をガッチリキープです。僕も久々のグレ3枚に上機嫌ですよ!これで今シーズンのグレ釣りに“明かり”が射した気がします。わ~い!トンネル抜けた!(・・って次回からまた新たなトンネルが待ち構えてたりして・・)
やっと血を吸ったヘビーフォース 僕の引き出しのひとつに加えよう 35センチのグレでもテンション そして40オーバーも!トンネルは抜けた! スタッフ 高橋 カテゴリー:奈良橿原店:スタッフ釣行記 情報登録日: 2010,02,23, Tuesday
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