1月11日も梶賀へ単独釣行です。連休の最終日ですのでまぁまぁお客さんが多いです・・今日もカガリは無理かな・・と思っていると、船頭さんが「“南”に3人で行こか」と言ってくれました!(ラ・ラ・ラッキー!)6時半に誠丸は出船し、カガリ東に3人、中に2人と上げて、南で西井氏・なっちゃんペアとともに上がります。「今日はよろしくお願いしますぅ!」「どうぞこちらこそ・・」と挨拶を交わしたところで釣座を決めて準備開始です。僕が“一番高いとこ”西井氏が“ちょっとだけ高いとこ”そしてなっちゃんは“一番右端の低いとこ”からの竿出しとなりました。海水を汲んでキーパーバッカンの3分の1まで入れておき、つり餌吉野さんで解凍してもらったスペシャルボイル?2枚をエサバッカンに入れて、海水でヒタヒタにしたところでタックルの準備をします。極翔1.7号にハイパーフォース、道糸2.5号にハリス3号2ヒロで、いつものカン付ウキ“ベクター空カーマ”をセットします。先発はM-3Bでウキ下を竿1本とり、磯の手前から順に沖へと狙います。潮はゆっくり右へ・・僕が潮上になりますが・・なんとかなるでしょ!と余裕の笑み?を浮かべています!(どこからくる余裕なのか・・現実がのみ込めていないだけなのか)しばらくやってみて、沖目ではキタマクラ?にガジガジされて、際ではサシエが残る状況であることが判明しました。狙いは際寄りが正解でーす!と、答えも出てないのに釣った気満々!ここはカガリ!という事実がこの自信の裏付けか?(増長してるっ!身の程知らず・・)タナを下げて、際を深く・深く・・どんどん沈めていきますが・・おおっ!西井氏の竿が曲がってるっ!条件反射でポケットからデジカメを取り出しシャッターチャンスを窺います。やがてなっちゃんの差し出すタモに良型グレが納まりまして「おめでとーございます!」と記念撮影をポチっとな・・“よんじゅうお~ば~”ですやん!「どこらへんで喰ったん?」と聞くと「沖です!」とのこと。「エサ通るのん?」に「際は盗られて沖はついたまんまです」と・・こちらと逆パターンですな・・なっちゃんに「沖やで!遠投しやなぁアカンで!」と伝えて僕も沖目狙いに素直な心で切り替えて・・って今度はなっちゃんが曲げた!“さんじゅうお~ば~”のグレを引き抜きます。「撮るよ~!」と僕は“キャメラマン”に変身し、様々なカット?で撮影することに成功です!さぁ・・今度は僕の番でしょっ!とウキをベクター空カーマ Lサイズの00 “ナマリ仕込んだバージョン”にスイッチして沖~超沖を、ウキごとどんどん沈めて流していきます。しかしアタリがありません・・サシエも時折かじられる程度で基本はついたまんまの状態です。弁当船が来ました。「昼からやのぉ」とマイクで船頭さん・・しばらく頑張ってみましたがダメなもんはダメです。一旦竿を置いて休憩しながらはるか向こうの水平線を涙?にかすむ眼で眺めます。「潮は悪くは無いのになぁ・・」と呟いて、再び竿を握り釣座へ戻ります。遠投作戦でこのまま押し切ろうか・・と考えていましたが、風向きが東からに変わりました。足場が高いので道糸が風にとられて西井氏の前にお邪魔してしまうので、遠投を封印し際狙いに切り替えます。これまたカン付ウキの潮目スペシャル0.5号にチェンジして一気に深棚にズドンと落としてみますが、サシエは残ったまんまの展開が続きます。ウキ下が竿2本を越えてきました。そろそろ根掛かるかな?・・ホラね!で根掛かりです。竿を立てながら糸を出してラインを掴み、エイッと引っぱって仕掛けを切ります。これを3回も繰り返したら嫌になってしまうやん・・ハリスが切れたついでにウキをアウラ ワイドのM―000に替えて再び沖目狙いに変更・・(苦しんでるねぇ)左のサラシに糸をカマして、右に吹かれるのをちょっとでも防ごうと苦肉の策・・ウキがかなり沈んだと思われるタイミングでリールを巻いて糸を張ります・・竿を風上に向けてグゥーっとテンションをかけてフッと緩めた時にドン!やっとキタわ~とアワせて竿を曲げたら途端にスンと針ハズレ・・ちょっとショック・・(“ちょっと”とチャうやろ!)まぁ、手ごたえからしてタイっぽいです・・(あんな一瞬で何が解るのか)潮の流れが右に速くなっているのは、風が同方向から吹いているせいか・・更に左寄りにキャストして、出来るだけ正面で勝負を決めんと二人の“迷惑おじさん”になってしまいます。行けっ!沈めっ!ワイド000・・どんどこ流していきましょ!(ご迷惑をおかけいたします)・・ビシッ!バルルゥ~っと弾けたわ!やっとキタか!ゴクンゴクンと首振りです・・やっぱりタイですね・・40センチちょいか・・今日は大原氏から魚の注文が入っていますので、貴重なキープフィッシュです。なっちゃんが「写真撮りましょうか?」と言ってくれたので「お願いするでござる」で僕が被写体になることに成功します。(マダイのほうが主役ですって!)ようやくブクブクONですが、10時前ですね・・そろそろ電話がかかってきそうな予感が・・再び遠投して流していきますとブルッと携帯が震えまして宮原氏からの定時連絡です。「どう?釣れたん?」「・・ぜんぜん・・」ちなみに宮原氏は前日に同じ場所で48センチを頭に爆釣!だったのです。「昨日はどこで喰ったん?沖?」と聞いたら“際”との返事・・あっ アカンアカン・・糸が風に吹かれて西井氏の前でビローンてなってるし・・竿を股に挟んだ状態でリールを巻いて一旦仕掛けを回収します。もうすこしで迷惑おじさんになるところ・・「ほんじゃあ がんばって!」「はいよ~」で通話終了。・・そうかぁ・・“際”なんかぁ・・で、「昨日の宮原君の魚 際で全部喰うたって!」と西井氏に告げて「僕も際するわ~」と、根掛かり覚悟で再び重い仕掛けでやってみます。2時間ほど真剣になって竿1本~2本前の際の底を狙ってみたものの、グレが喰ってはくれません・・っていうか外道一匹すら掛りません・・ぜんぜんアタリがありませんね・・それっぽくウキが沈んでも根掛かりばかりです・・(余裕の笑みは・・今や悲愴の涙ですね)ついに“南でボウズ”になっちゃうのか・・ヤッバイです!時はすでに正午を過ぎました。もうイイっ!開き直った!どうせアカンねやったら好きな釣り方でやって撃沈しよっ!と、ウキをベクター空カーマのLサイズ00、ウキ止めを結節から半ヒロのところに持ってきてG5のガン玉を結節部に打ちます。ハリスをサラの3号に替えてボイルグレ8号をしっかりと結びます。仕掛けができたところで暫し瞑想にふけります・・集中・・集中・・フォースを高めよ・・と、貴重な時間を“祈り”に費やしておいて、沖のカモメめがけてタリャっ!と遠投します。このまま何か喰うまで流したらエエねん・・東風は何時の間にやらマシになっています・・否むしろ西風に変わってる?(真逆やん・・気付けよ!)そして潮の流れはそれなりに右です。風下に道糸が弧を描き、左からのサラシの先端で水面に接しており、ウキの流れる力と糸にかかる抵抗がトントンになってきたのか、いい感じの沈み方で海中深く入っていきます。曇り空なのでレモンイエローが揺らいでいるのがどこまでもよく見えてますねぇ・・これが一瞬で消えたときが“そのとき”です・・しかしジワジワとどこまでも沈んでいって、やがて完全に目視できなくなりました。15分以上ほったらかして、それで回収するとサシエが付いたまんまなのを見て愕然となります・・「・・・・・」言葉を失いました・・次はもうすこし手前に投入します・・さらに10分後、仕掛けを上げると針に海草が付いてました・・海の底まで行ってきよったか・・ラインを送らずに張っていたんで手前に帰ってきてたみたいな・・サシエをしっかりと付けてカモメの向こう側まで大遠投!空中の道糸を素早く海面に浸けて、竿を2~3回振って糸を出し、遠いところでしっかりと沈んでいくようにテンションをあまりかけないで流してみます・・10分経過・・こんだけ沈めても・・アキマセンなぁ・・溜め息がハァハァ・・ここで携帯に着信、吉村氏からです。「行ってるねんや!釣れた!」 「ぜんぜんですよ・・サッパリですわ・・」実は12日に行こっ!と吉村氏からお誘いを受けてたんですが、休みの都合上こうなりました・・「明日は雨降るゆってるし・・高橋君が釣れてたら行こう思うてんねん」「アカンと思うよ・・喰いませんわ・・遠投しても・・ラスト1時間は“ド際”で“一発”でも狙いますわ・・」で通話終了のボタンをピッで携帯をポケットに戻そうとゴソゴソしてて・・何なん?今・・チョロっと糸・・走ったような・・ベールを戻してハンドルをチョリチョリ~と巻いたら“ズン”と重い手ごたえです・・こんなに沖目で根掛かりするって・・どんだけ深海まで沈めてしもたんやろ・・何せTEL中10分以上の“ほったらかし方”でしたから・・リールを巻き込んで竿を曲げきり起こしにかかると・・んんん?・・なんだか引っぱりよるよ・・これはひょっとして魚か?おもいっきり引っぱるとズズズーっと動いた!「電話中になんか喰ったわ!」と西井氏に告げます。“ファイトッ”の掛け声が脳内で鳴り響き、正体不明の魚と戦闘開始です!リールを巻きます!魚が突っ込めば竿でタメます!とにかく重たいですよ・・あっ!動かんようになった・・底?に張り付いたんか?・・腰ダメにした極翔を力いっぱい起こし「1.7号のパゥワァー!」と強引に引っぱると再びズズズーっと出てきました!「セイ!セイ!セイ!セイ!」と気合を入れてダッシュ巻き・・だいぶ手前まで連れてきましたよ・・“禁断の根”のギリをラインが通っています・・ここはヤバイですよ・・あっ!また張り付いた!ここは一旦緩めるべきか・・エエイ!イッてまえ!ギギギっと竿を寝かして横方向に引っぱると3度目のズズズーっ!ラッキーのかたまりみたいなもんです!ここで竿を上に持ち上げて魚を浮かします!・・ウキが見えてきました・・素早くリールを巻いて距離をつめ、もう1度竿を起こしていきますと・・魚は何だ?・・黒いぞっ・・おっ!グレじゃん!いいサイズやん!ここで慎重になりすぎてのバラシなんてやらかしたらかっこ悪すぎです・・最後は豪快に決めるで!と足場を移動してタモ入れを・・えっ?足が・・足が・・何で震えてるのん?(緊張してるんちゃうん?)タモを・・タモを掴まないと・・(焦ってるやろ!)ここで顔を上げると西井氏がタモを持ってかまえてらっしゃるじゃあアーリマセンか!(おお・・神さま・・)「ヘルプ ミィ~!」でタモ入れをお願いします。グレは海面で胸びれをペッタペタ・・完全にグロッキーです・・無事にタモに納まったのはまん丸に肥えた良型の口太!腹パン君です!「ありがとう!お騒がせしました~!」で魚を磯に横たえてシゲシゲと眺めます・・体高があるぶん余計にデカくみえていますが・・長さは・・50センチは無いんチャうかな・・?まぁ、よく釣れてくれました!時計をみると1時ジャスト!“南”でボウズを逃れてホッ・・です。デジカメONで「お願いしますぅ」で、ポーズを決めようとハリスを掴んで引っぱったら、ボイルグレ8号がスポッと外れました・・(かなりヤバかったんちゃうん)ゴメンね・・と、撮影用にもう1度針を口に引っ掛けてハイ ポーズ!グレをうやうやしくキーパーバッカンに投入して、もう1匹釣れるかな?と、再び竿を手に取り仕掛けをチェックすると・・ハリスも道糸も傷だらけやん!そりゃあ3回も磯に張り付かれたらそうなるわな・・再び同じ仕掛けをして大遠投をやってみましたが、2匹目が“間違って”喰ってくることなんか無くって・・1時45分に納竿します。最後に西井氏・なっちゃんペアの記念撮影でお開きとなりまして、誠丸に乗り込みます。帰港後、船頭さんが僕のバッカンを覗いて「ごじゅう あるぞ!」と・・マ・マジっすか!バタバタと着替えて魚を持って事務所へ・・船頭さんがメジャーの上にデンとグレを置いて「どれどれ・・よしっ!ごじゅういち!大会に出してこい!」と・・ちょうど尾鷲の磯釣り大会の期間中・・「さぁ!レッツ ゴー!」でバタバタしながら検寸所へと車を走らせ、45分後に到着(なんだか焦るわぁ)「おばちゃ~ん 測って~」と魚を提出・・ドロドロドロドロ~(ドラムロールの音・・)「50・8センチ」おおっ・・ここへきて実感が湧いてきた・・ついに実寸で“ごじゅっせんち”超えた・・今年のグレ釣りの目標、早くも達成してしもた・・(もっとうかれてもいいんだよ・・泣いてもいいんだよ・・)つり餌吉野さんで記念に魚拓をとってもらいました!夕方4時半に吉野さんところを出発し、マリコン奈良橿原店に着いたのは6時半。「大原さんに魚 頼まれてたから」と魚を預けておきました・・。翌日、グレは大量の“タタキ”に変身!おいしくいただきました!そしてあらためて実感しました・・携帯電話釣法の威力・・恐るべし!きっと“殺気”が消えるんでしょうね!まだまだデカいグレ!釣りたいです!(今度はちゃんとアタリとって釣りなさい!)
西井氏のグレ!よんじゅうおーばー! 続けてなっちゃんも釣った! 僕はマダイでしたが・・ 最後にグレ!実寸50・8センチ! 西井氏・なっちゃんペア 今日はどうもありがとうございました! スタッフ 高橋 カテゴリー:奈良橿原店:スタッフ釣行記 情報登録日: 2010,01,14, Thursday
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