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毎年9月は海がなかなか落ち着きません。台風シーズンは“行きたい!”と思ってもタイミングが合わないことが多いですね・・。このままでは今月は1回しか磯に行けてないことになるなぁ・・何としてでも磯に行かねばっ!あとは9月30日の休みを残すのみ。天気予報は雨マークで微妙な感じですが、恐る恐る船頭さんにTELしてみますと「明日は波、無いやろうなぁ・・カッパ持ってきてな!」とのことで釣行決定!吉野さんにウニ40個を発注し段取り完了です。(行くと決まれば行動が早い)いつもより早めに出発し、ゆっくりペースで雨のR169を走ります。梶賀の誠丸の駐車場には午前2時に到着です。車中で仮眠をとりますが、なかなか寝付けないまま携帯のアラームがピピッで4時半ですか・・雨は今のところ上がっていますが、カッパを着込んで事務所に顔を出すと、テレビが海外で起こった地震のニュースを伝えています。「まだ何とも言えんけど・・津波が来いよるかもしらんなぁ・・大丈夫やろけどなぁ・・」と船頭さん。朝からちょっとビビってしまう僕ですが、この期に及んで帰るワケにはいきません。(そこまでヘタレでは・・)5時半に出船し、今日もカガリに直行便です。波は無いけど、若干ウネリがありますね・・タイミングをみて船付きに飛び降り、いつもの高いところまで華麗?に駆け上がっていきます。(飛び降りた勢いでそのまま“おとととっ!”となっただけ)照れ隠しのピースを誠丸に送りますと、既に次の磯へと走り去っておりました。(不幸中の幸い?)定位置にピトンを打ち込み、海魂を継ぎます。捨て糸10センチの天秤仕掛けにオモリ30号で、石まつ16号の鉤で大物に備えます。まぁ、じきに鉤は小っさくなっていくんでしょうけど・・。大振りのウニをトゲカットしてセットし、オペラ向きにキャストします。カウント25で落ち着き、しばらく様子を窺いますがアタリ無し・・回収すると綺麗にそのまんま・・です。もう一度投げ返して次はカウント28に置いておき、次のウニをセットしながら竿先を気にしますが・・静かな竿先・・朝イチの、エサトリが出てくるまでの一発!“デカ判イシダイ”に期待感は高まります!10分間待ってみてアタリ無しで、2投目のウニを底で切ってから回収します。次のウニをカウント23になじませますと、今度は竿先が小刻みに震えます。ココッ・・ココココッ・・カワハギか?キタマクラか?・・エサトリが寄ってきたようです。しばらくして回収するとウニの下半身?(どっちが頭?・・ウニに頭は無いか・・)が無くなっています。鉤を仕込んだ芯はボロボロにされています。小振りのウニ2個掛け・トゲカットバージョンで次を入れますと、アタリ方が激しくなってきました。ガッ・ガガッ・・・ガガガッ!みたいな・・小型の石物が入ってきたようです・・(厳しいなぁ)標準サイズのウニをトゲ付きでセットして、ちょっとだけ遠い目にキャストしカウント30に止めてみると、しばらくはおとなしかった竿先ですが・・エサトリ軍に発見されてしもたんか・・ココッと震えた・・と思ったらやがてガッ・ガッ!そしてガガガーッ!と激しさを増してきました。ひとしきりアタった後、静かになったので回収すると若干重い手ごたえです。ウニは何とか原型を留めています・・えっ?・・ひっくり返すと防備が手薄な芯周りに大穴が開き、中身の黄色いのんも芯までも綺麗に喰い盗られております。(や・やりよる・・)「こりゃアカンわ!」で16号を封印し、14号を2セット用意してしまいます。(あきらめが早い!よく言われます)とりあえず“今がヤマだっ!”というタイミングではないのですが、大小2個掛けの必殺ワザ?を繰り出すことにしときます。小ウニはトゲ無し、大はフサフサのまま芯を上向きにハリスワイヤに通して、トゲで小ウニをカバーする感じのイメージです。30メートルほど投げてカーブフォールさせると、落ちこみでウケてきます。着底後に素早く糸フケをとり、竿先に強い目のテンションをかけてアタリを待ちます。ゴン!と1回だけ強く叩き、しばらくして竿がバウンドするくらいに激しく揺すります。典型的なイシガキのアタリですな・・14号で掛かるかな・・上下・左右・・あらゆる方向に跳ねる竿先・・糸がフケればその分をそっと巻き取ってテンションを掛け続けるように心がけます。(イシガキにはテンション!大事です)しかし“舞い込み”には至らず、回収すると殻の欠片が残ってきました・・・。みたいな感じで朝イチは終わり、その後もエサトリのアタリのみが続きます。トゲ付きのウニでしかエサがもたない状態・・ココココココココッ!と1秒間に10回は振動する超速のアタリ・・でもエサトリの中に混じって奴は居るっ!とポキポキの信念を貫くために打ち返しに励みます。・・・そういえば雨、降らんなぁ・・蒸し暑っ!カッパの上着を脱ぎ脱ぎしていると着信!船頭さんからです。「う~ん・・津波が来いよるのう・・10時に八丈島あたりに着くらしいから・・ここへは12時ごろかのう・・11時撤収のつもりでおってなぁ・・」・・「・・・!」なんだかドキドキしてきたぞ!(ビビってる~!)こりゃ“大変だぁ”・・エサ 余るかも(そっちの“大変”ですか・・)打ち返しの回転をあげていこう!(まったくの能天気である)セッセ・セッセ・・額に汗して・・いらんことを考えないように頑張ります。そして10時になりました・・そろそろ電話、きそうやな・・と思った途端に着信!(ビビってる~!)船頭さんです「あ~っ・・津波、50センチ位やぁってゆうてるし・・そこは高い(磯が)から大丈夫や!最後までやろかぁ!」・・「・・・?」マ・マジっすか・・ドキドキ・・(汗)なんだかヤバい展開だぞっ!エサ 足らんかも(そっちの“ヤバイ”ですか・・)しかしその後は気が気でない状態・・はるか沖の水平線を眺めて、いつ来るか・・いつ来るか・・と、津波到来の瞬間を待ちます。コナベオオナベは撤収し、オペラの釣り人は高いところに避難しています。海の状況変化に気を配りながら、スローペースで打ち返していきます。11時・・12時・・半夜釣りの船が出船していきます・・沖磯へ行く様子です・・“あっ!”・・津波・・いつ来たん?・・どれが津波やったんかな?まぁ、大したことなくて良かったです・・。エサも底をついたので12時すぎに竿を仕舞います。のんびりと片付けて船を待ちます。ちょっと早い目に誠丸は始動で回収開始です。無事に港に生還し、ささっと着替えて事務所へ。「今日で半夜釣りも終わりやのぉ・・やれやれやわぁ・・」と船頭さん。(大黒回り・半夜釣りは9月いっぱいで終了です。10月からは納竿が2時になります。)もうしばらくはイシガキに占領されてしまうでしょうが、水温は日増しに下がり、これからがイシダイ一発!の本番です。「また来ますねっ!」と告げて帰路へ。奈良県の山中はどしゃぶりでした。磯で雨に降られなかったことが救いです。いや、磯釣りに行けただけで幸せですよ・・僕かぁ・・。

 左今回はウニ トゲつきで!

 左津波がくるのを待つ・・

 左いざとなったら裏に飛び降りることに・・

スタッフ 高橋

カテゴリー:奈良橿原店:スタッフ釣行記  情報登録日: 2009,10,02, Friday


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