6月2日~3日、宮原氏と梶賀でお泊りグレ釣りです。一日目は通し釣り、二日目は昼の1時上がりというまさに体力勝負!さて、初日です。ソコブをひそかに希望いていたのですが「一昨日はダンゾの正面 波で出来んかったから・・今日は凪やで・・行こか!」と船頭さんからのオススメです。宮原氏と相談の結果「行ってみる?」ってことで、日曜日の半夜で上がったばかりのダンゾのシマに本日の舞台は決定です。正面の船付から上がり荷物を高いところに運んで一息。今日はベタ凪ですしあまり暑くならない天気予報です。波の無い日にダンゾに上がるのは初めてですので“シマめぐり”から開始です。船頭さんから“本命”ポイントは正面向きの“コブっ”とした岩のところと大黒向きの“サラシ場”の二箇所と聞いています。一通り見て回り、宮原氏は“コブっ”を選択。僕は必然的に“サラシ場”と決まりました・・がっ!・・そこまで歩くルートが滑る滑る・・手ぶらで行くのにも骨が折れるのに、道具担いで行くなんて考えられへん!といつものへタレ病が発症し、足場の良い船付からの竿出しに落ち着きます。(また船頭さんに怒られるかも・・)時間はたっぷりあるので超のんびりと準備します。餌は午前中の分は2枚で、昼からの2枚は10時の見回りで届けてもらいます。タックルは極翔1.7号(2号は本日も自宅療養中)にハイパーフォースをセット。道糸2.5号ハリス3号2ヒロを直結し、ウキはカン付きMサイズのBで遊動部を半ヒロとり、結節部にBのガン玉を打ったパイロット仕掛けで開始です。「エサトリ・・多いやろな・・」とボイルを際にポロリ・・“ワッ”・・ゲロッ(汗)・・いきなりかいな~タカベさん・・しかしとりあえず仕掛けを入れてみますと、案外サシエが通ります。なじんで10秒は耐えていますから“イケる!”と熱い投入を繰り返しますが、5投程度で萎えてしまいます・・タカベ+小アジ+茶色いのん・・段々種類も増えてきて“キャ~ッ”と絶叫をあげたくなるオゾマシイ光景です。「やっぱ普通の釣りでは通用しませんか」で、Lの00で遠投します。しかし潮はイマイチ“スパイシー”さに欠けていますから沖では無反応・・じゃあエサトリとの境界を釣ってみたら?と中間距離を狙うとウリボウイサギが続きます。宮原氏もエサトリと交戦中ですが、黙々と釣りに集中してはりますなぁ・・僕は早くもゴロゴロしたくなってきましたが、せっかくダンゾに上げてもらって、1時間もせんうちに寝るのはもったいない・・あぁモッタイナイ!勇気と根性を少しだけ出すことにして、誠丸が戻ってくるまでに“サラシ場”に移動しておきましょう。道具を小分けに運び、磯の“黒いとこ”は避けて、貝が付着した波打ち際をよって歩き、目的の足場へ辿り着くことに成功です。かなり張り出し根がガチャガチャしていて取り込みに苦労しそうですが“本命”という言葉にはソソルモノがありますな・・。ウキをMのBに戻し、2ヒロ半のタナでサラシ脇に投入しておき、なじんだころにマキエを際に入れまして様子を窺うとサシエが綺麗に残って帰ってきました。エサトリに本気を出される前に釣っておきたい・・とサラシの沖に仕掛けを中遠投すると、大黒方面から潮が突っかけてきて左寄りのサラシの先端とぶつかり、いい感じの潜り潮を形成しています。そしていきなりビュン!と強烈すぎるアタリですが、引きが強すぎる・・カクカクしてるし・・正体はサンコ“大”でした。エサトリ以外の手ごたえにちょっとだけ好感触で、ハリスを替えて今度はサラシ脇をタイトに狙います。そしてなじんですぐにウキが“ミン!”と消えて竿にいきなりノッてきます!すばやくアワすと重い!磯伝いに回り込もうとする魚を優しく?扱い「暴れんとって!」と言い聞かせながらこちらに連れてくると、意外にも素直におとなしく寄ってきましたが、手前まできてから右に左に強烈に突っ込みます!これを必死にこらえてスキをみて竿を立てると、茶色の魚体がサラシの中に鮮明なコントラスト・・「でっ・・デカいっ!尾長?」50センチちかくあります!エラブタが黒いです!尾長は姿が見えてからが勝負です・・と、聞いておりますから慎重にいきます。スキをみてタモの柄を掴み、竿を立てて再び浮かせにかかるとガバッ!と海面を割ります!「今やっ!」と柄を伸ばすとまた潜る・・これを2度繰り返し冷や汗タラタラになりますが、「今度こそ!」と持ち上げると、ここで波がきて右下の張り出し根の上に回り、波が引くと根の上に一瞬上陸!何事?と事態が呑めずジッとしている尾長にここで網を被せます!次の波で網をひっくり返せば納まるはず・・バッタ捕り成功!・・か?と思ったその時、次の波が思ったよりも大きく、柄が半ばまで水没し、波の抵抗で右に連れていかれます。左手でタモを支え、波が去るのをひたすら耐える・・あっ!グレが居ない!網から脱出に成功されています。そして再び“無限のパワー”で右に突っ込みます!しかもパワーが増してきました!必死に耐える・・こらえてよ・・ハリス・・しかし願い虚しく“バチッ!”と快音(怪音?)を残して竿は跳ね上がります・・「うっそ~ん・・」・・茫然自失・・尾長・・逃げた・・しゃあ無いね!また釣ったらエエんわ・・とあっさり?した性格の僕は“うじうじ”することなく再び釣りをしてたんでしょう・・一部の記憶を失ってはいるが・・やがてこん睡状態(お昼寝タイムです・・ぶっ通しはエラいからね)いったいどのくらい眠っていたんだろう。突然“ハッ”と目覚めた瞬間、何故か磯の高いところに駆け上がり「ここは何処?」状態に・・(完全に寝ぼけてます)時計を見ると1時すぎ・・完全に見られたな・・船頭さんに・・寝てるとこ・・お昼を食べてから「さあ!やるで!」でサラシ場に戻ります。潮は朝と逆に大黒の方へ流れているみたいな・・手前から釣り始めるとエサトリ多し、遠投作戦に切り替えてイサギ・マダイが続きますがグレは何処?やがて潮位が上がりはじめ、少し足下がカブりだします。「そろそろヤバいにゃ・・」と思っていたら一発大波!バッカンがピンチでしたが何とか救出に成功、しかしお気に入りのマキエ杓が遭難事故。スゴスゴと引き上げます。宮原氏は殆んどぶっ通しで竿を振っていたようで40センチオーバーの口太を2枚仕留めています。さすが“漢”(おとこ)です。(ちょっとは休憩したら?)僕は完全に惰性の釣り・・足場の良い船付から竿をだします。ウキをSの0に変えハリス2.5号を竿一本とり、遊動を30センチにしてマキエもせずに足下へポトリ。タバコに火をつけ深く煙を吸い込み、ため息とともにフーッ・・仕掛けが立ってウキがシモり始めたのでそっと糸を持ち上げるとサシエが付いている感触が伝わります。ここでパラリと際にマキエを入れるとタカベが早速出てきます。ウキは10メートル沖を漂って・・ってゆっくり沈みだしましたが・・タカベでも喰ったか?と適当にアワすと重~い!ジワ~っと竿を起こすとゆっくりとこちらへ寄ってきます。何なんでしょう?ただ重いだけ・・ウキが見えてきました。しかしハリスを長くとっている為、なかなか姿を見せません。ここへきて右に突っ込んだ!腰を落とし耐える・・引きが緩んだ隙に竿を立てるとボコっと浮上したのは・・良型の口太じゃん!タモをスルルと伸ばしてサクッとすくいゲームセット!50センチの玉枠よりは少し足りないか・・宮原氏のメジャーで測ると48センチ!ダレダレ気分がギュッと引き締まり、ヤル気が充実です。時計を見ると夕方4時過ぎ、ゴールデンタイムに突入です。そして同じパターンの仕掛けで再開し、次の奴は一気にウキ入れでギュンと強烈!サンコか?と思いながらもストレートな引き方に尾長と確信!寄せてくると足下でしつこく突っ込みますが、やがて姿を現したのは尾長ぐれ!“よんじゅうなっぷ”です。素早くバッカンに投入し次を狙うが、ここへきて中アジが回りだし針掛りしてくるようになり、ここは試しと方向を変えてシゲジマ向きに投入するとビュン!でギュッ!ギュギュッ!と尾長です。型は先程のと同じくらいです。まだイケるか・・6時前です。またまたアジが喰ってきました。「今日はこれくらいで勘弁しといたろ・・」終~了~・・宮原氏も納竿宣言です。長い一日が終わりました。ゆっくり片付けて船を待ち、やがて迎えにきた誠丸に乗り込みます。「どうですか?」と船頭さん・・「エエ尾長・・バラシてん・・」と報告し他の磯の回収を手伝います。港に戻り、着替えて事務所へ・・「明日は敵討ちやのう!」と船頭さん。「また明日よろしくです」ということで尾鷲の焼肉屋へ直行!(腹減りまくり・・人間の時合いに突入)さて・・明日はどんな展開が待ち受けているのか!(後半へ続く)
ダンゾのシマ 宮原氏の釣座・・ここで13時間を過ごします・・ 僕が寝てる間に2枚の40オーバーを・・ 夕方に口太48センチ!逃げた尾長もこんなんだった・・ハズ そして尾長のよんじゅうなっぷが2発!まさにゴールデン・・ スタッフ 高橋 カテゴリー:奈良橿原店:スタッフ釣行記 情報登録日: 2009,06,06, Saturday
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