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5月1日、全国に先駆けて和歌山の有田川、日高川でアユ釣りが解禁となりました。
アユ釣りもする自分としては是非行ってみたかったのですがゴールデンウィーク真っ只中、あいにく休みが取れません。
季節が変わり、釣れる魚、狙える魚も変わってきているというのにまたまた結局行ってしまうのはイサキ釣り…

いや、行けばそこそこ釣れるし、声を掛けてもらったりするとついつい…

てなことで5月10日に取引先の増田さんと行って来ました。
いつもの切目の庄門丸さん、伝馬船です。
実はその後の18日に戸摩さんと、自分が結婚した時、新居にエアコンを付けてもらったりと昔からお世話になっているんですが、釣りに行くのはこれが始めて…
連続2週続けでイサキ釣りです。

もう同じ釣りのレポートもあまり面白くないので今回は内容を変えてみたいと思います。
釣り方を少し詳しく解説してみますね。

伝馬船で、と言うよりイサキ釣りの定番的な釣り方は天秤を使った天秤ズボ(天秤フカセ)ですね。
自分もほぼこの釣り方でイサキを狙っています。
中紀の乗合船ではアミエビコマセで80号~100号のオモリを使用し手返し重視で数を狙った釣り方が一般的です。
伝馬船ではもっとライトに狙おうということで、軽い道具=魚の引きがもっと楽しめる、となり、自分は20号、30号のオモリでオキアミをコマセにサシエサもオキアミで狙っています。乗合船で狙う釣り方よりも数は減りますがオキアミで釣ることで真鯛などのイサキ以外の魚が釣れたりイサキも大型の確率が高くなります。
潮が速く仕掛けが落ち着かない時は60号くらいまでオモリを大きくしますが、普段は30号がメイン、竿が20号のものやワンピース物のライトタックル用なのでイサキといえどそこそこの型のものが掛かるとかなり引きが楽しめます、ましてこのタックルで真鯛やコロダイ、サンノジやグレなど強引の大型魚がたまに掛かるとスリル満点です♪
今まであまりタックルの詳しい案内をしていなかったのでこの機会に…

竿:シマノ ショートゲームライト64Ⅲ、エイテック ARクワセ30-240など
リール:シマノ 電動丸600 PEライン2号(手巻きリールでもOK)
仕掛:夢の天秤1.0Ф700、1.2Ф700
    クッション2mm50cm
    サニーカゴLマークⅡ、サニーカゴL 30号オモリ

かなりライトなタックルです♪
操作しようと思えば片手で操作できるような軽いタックルなので魚の引きが存分に楽しめますよ♪




サンノジはかなり良く引く魚です。
天秤ズボで楽しませてくれました♪その後はリリースしましたが(笑)


増田さんも良型イサキをゲットです♪

しかし当日は水温が低いのが影響しているのでしょうかアタリが少ない状況です。
春先は水温が上がったり下がったり、安定しないことが多く、秋は仕掛けを投入するごとに何らかの反応がありますが(アタリがあったり、無くてもエサ取りにエサを取られていたり…)この時期はアタリが無くエサもそのままといった状況がたびたびあります。

そこで潮の動きが少しでもあれば完全フカセを試してみましょう。
ご存知の方もいらっしゃるでしょうが簡単に説明すると、船釣りではPEラインが道糸の主流ですが、道糸にフロロカーボン(ハリスによく使われる素材)を巻き、オモリを使用しないで仕掛けを潮の流れを利用して流し込んでいく釣り方です、フロロカーボンの比重が他の素材のラインより重い(もちろん水よりも)ことを利用してゆっくりゆっくり仕掛が沈んでいき、エサの付いた仕掛も自然に落ちていくので魚も警戒せずに食いつくので潮さえ動いていれば比較的簡単に食わせることが出来るといった釣り方です。
めちゃ良いことばっかりやん!ずっとこれでいいんちゃうん!?ってなことになりそうですが…
イイことばかりではなくデメリットもあります。
まず潮が動いていることが前提の釣りであること、潮が動いていなかったり二枚潮では釣り辛い釣り方です。
次にオモリを付けないので仕掛けが魚の居るタナまで落ちて行くのにかなり時間がかかり効率の悪い釣りとなり数釣りには不向きです。

それらを踏まえ、食いが悪くアタリの無い状況だったので完全フカセを試してみました。
撒きエサは伝馬船の上からオキアミを直接水面に撒いていきます。イメージはパラパラ程度で十分です。
何分かごとに少しづつでいいので途切れないように撒いておきます。
そこに仕掛けも水面から流し込みます。始めはリールから直接手で道糸を引き出し、竿先をあおって水面にラインを出していきます。ゆっくりその道糸が沈んでいくとともに15メートルほど道糸を引き出すと仕掛けはゆっくり潮に乗り、流れて行くのでリールのクラッチは切ったままその流れていく仕掛が流れていくまま道糸を送り出していきます。
コロコロだったり、コロッ…コ…ロ…だったり潮によってラインの出て行きかたは違いますが流し込んでいきます。
するとオモリが付いていない仕掛けもいずれは魚の居るタナまで沈んでいきます。そこで魚が仕掛けに食いつくのです…

コロコロ…と出て行っていたラインが急に、シュッ!シュルシュルゥゥゥ~!!と勢いよく出て行きます、すぐに合わせずしばらく走らせます。リールのハンドルを巻いてクラッチを入れ、竿に魚の重みを感じて掛かってることを確認してゆっくり巻上げです。ラインが出ていますのでポンピングなどはせずゆっくり巻いてきます。

水面にはグッドサイズのイサキが見えました。
タモですくうと39cmのGOODサイズのイサキでした。




完全フカセのもう一つの特徴ですが、魚は、特にイサキは大型ほど上のタナで捕食していると言われています。
完全フカセはゆっくりと仕掛けを沈めていくので必然的に上のタナの魚がエサを食う確率が高くなります。ということは大型が釣れる割合が高くなります。
その後も完全フカセで釣れた魚は良型揃いでした。



しばらく完全フカセで狙いましたが潮が思うように動かずその後はまた天秤フカセで釣りました。
結局、その日はグレ混じりで70匹の釣果でした。




その次の週の釣行ですが、前の釣行からさらに水温が下がっているようでした。はじめは天秤で狙っていましたが、アタリも少なく釣れてきた魚も触ると冷たく感じるほど…そこで完全フカセで狙ってみました。水温は低いものの潮の流れはイイ感じで流れています。
完全フカセ1投目からアタリがありました♪
水深35mほどのポイントでしたが60mほどラインを出したところでアタリがありそこそこの型のイサキのダブルでした。

この完全フカセですが、日本海や串本のカセで真鯛や青物を狙うのに良く行われています。対象魚が大型になる事が多いので、普通道糸がフロロカーボンの5~6号、そのラインを300m入れるのでリールもかなり大きくなり、竿も本格的な30~50号のムーチングタイプの船竿を使用します。
しかし、伝馬船ではイサキがメインターゲット、大型イサキと言ってもハリスが2.5号あれば十分です、食いが悪いときは2号や1.7号に落とすこともあるくらいなので、道糸はフロロカーボンの3号もあればおつりがきます。
なので伝馬船での完全フカセはライト完全フカセと言ったらいいでしょうか、リールも小型の手巻き胴突きリールでOKです。竿も磯竿や波止竿の3.6~4mくらいのものが楽チンで使いやすく魚の引きも楽しめオススメです。

そこそこサイズのイサキでもダブルとなると3.6mの波止竿をかなり絞り込みなかなかのスリルです♪
完全フカセなので数はなかなか伸びませんが流せばアタリがあり、時々カラ針を引いたりしますがポロポロとイサキが掛かります。



波止竿に手巻き胴突リールのライト完全フカセがオススメ♪
リールのラインは2号のPEラインの上に50mだけフロロカーボンを繋いで巻いてあるのでPEラインに見えますがリールから出ているラインはフロロカーボンです(良く見るとカウンターが48mです、フロロがほとんど残っていません)

一緒に釣っていた戸摩さんのリールからすごい勢いでラインが引き出されました!!
横で釣っていた自分にも音が聞こえてきそうな勢いでした(笑)
竿もかなり曲がっています。真鯛かぁ??
イサキならかなり大きい思うなぁ、なんて言いながら慎重に巻き上げてきます。
仕掛けを流している方向から見えてきた姿はイサキです!それもデカイ!!




タモに収まったイサキは41センチ!!
40センチ級のイサキと言いながらもなかなか40センチオーバーは見ないですが、このイサキは完全に40センチ超えのジャンボイサキ!!
ノッコミでお腹もパンパン、迫力満点のイサキでした。

自分も同クラスのジャンボが釣りたいと迎えの船が来るまで完全フカセを頑張りましたがジャンボは結局ありませんでした。
数は2人で40匹とかなり少なめでしたがジャンボを見れて十分納得の釣りでした。





水温が安定すればもっと釣れるようになりますが、エサ取りも増えてきます。
そうなるとまた釣り方を考えないといけないですね、いろいろ試すのも楽しい伝馬船のイサキ、是非チャレンジしてみませんか?

釣り方やアクセス、予約方法など興味のある方はお気軽に当店スタッフにおたずね下さい。

カテゴリー:尼崎店:スタッフ釣行記  情報登録日: 2012,05,20, Sunday


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