3月6日も梶賀です。前回の爆釣!の余韻も当然残っておりますので「もういっぺん“東”の“あそこ”をやったろかい!」との企みもありますが、“あの日”以来“あの場所”はあまり釣れていない・・ってな声も聞こえてきます。「まぁ多分波もあることやろし、カガリに乗れても“そこ”しか無理やろな・・」と船頭さんにTELしたところ「明日は出れるやろ・・カッパ持ってきやなアカンでぇ」とのこと。つり餌吉野にボイル2枚をお願いして釣行前日の仕込みは完了です。深夜2時に橿原を出発し、途中でエサを受け取り梶賀着は4時半です。誠丸の駐車場にはS氏の車が1台だけ・・土曜日なのに少ないですね・・天気予報が雨やし渓流も解禁やし・・まぁのんびりやれそうです。事務所で雑談の後、港に下りて乗船し、6時に誠丸は出船します。今日はカガリに一直線で向かうみたいです。「残っとるのう・・ウネリが・・裏から着けるわ。しばらく様子みてなぁ!」でカガリ東へ一人で上がります。S氏は湾内へ行くみたいですね。どっこいせ!と2メートルの垂直の壁を苦労してよじ登ります。(登れない人も結構多いです・・僕は降りるほうが苦手ですよ)正面向きは今日もグシャグシャですから素直にオペラ向きに竿を出すことに決めます。(最初からそのつもりでしょ!)気になる空の方は今のところしょぼしょぼと小雨で、グレ釣りにはちょうど良い感じです。尾鷲のピンポイント天気予報では6時~9時は“強雨”となっていましたが、空も明るいし「大丈夫やん!」と能天気にかまえてタックルの準備に取り掛かります。最近のお気に入り “FBオナガSP ヘビーフォース”を伸ばし、ウキは前回大活躍のBLOW M-3Bをファーストチョイスします。タナを4ヒロに設定して足下から狙います。“爆釣”のイメージをそのままに、ウキが入るのを今か・今か・・と待ちます・・あれれ?・・無反応・・何の応答も無いです。サシエは綺麗に残っていますが・・まぁエサが効いてくれば直に釣れるでしょ!と安易に考えて4ヒロを狙い続けます。・・1時間経過・・いまだサシエを盗られておりません。業を煮やして一気に6ヒロまで下げてみます。しかしどうもしっくりこないですねぇ・・雨のせいで小さく軽いウキは操作性が悪いです。竿に道糸が引っ付いて微妙な出し入れが出来ません・・(晴れの日なら出来ている!とも言い切れない)やがて波・風ともにパワーアップしてきます。おまけに雨も時折強く降る展開に萎えてきたし・・「魚・・おらんなぁ」と釣れないのは全て魚のせいにしておいて休憩しておりますと、ちょうど弁当船の見回りタイムなのか・・他船も磯替りやら何やらで忙しそうです。誠丸もやってきました!素早く竿を手にして空バリのまま仕掛けを投入します・・(休んでなんか無いよ~!)・・「どうですかっ!」とマイク放送に手を大きく2回振り返しますと「アカンかぁ・・サシエは冷たいかぁ?」に“いえいえ”と手のひらを2回振ります・・「どうする?やっとく?」に首を上下に2回振ってOKマークを返します。船が去っていくのを見届けてから再び休憩しようと・・パンでもたべよう!と竿を置くと、見事なタイミングで雨が土砂降りになりました。“痛いくらいの雨”ってやつですね・・こんな日に一人で磯にいるなんて・・“天気予報”をなめてましたね・・とてもじゃないがパンを食べていられる状況ではないです。仕方なく竿を握り釣り再開です。しかし糸の出がますます悪くなってきて全然仕掛けが飛びません。意を決して仕掛けを換えます。ベクター空カーマ L-5Bのウキに5Bのガン玉をサルカンの上に付けて8ヒロにウキ下を設定します。竿前に投げ入れ竿をビュンビュン振って糸を出していきます。ウキはコナベの方へと流れていきます。30メートルほど流れてようやくウキがシブシブになってきました。このまま流れるに任せてみよう・・と糸をさらにビュンビュン・・するとウキがシュバッと海中深く沈んでいきます!「きました~!」と素早く竿を振り上げると何の手ごたえも返りませんが・・糸フケ出すぎ?リールを高速で巻きますと、何の手ごたえもないまま仕掛けが回収されました・・(ショ~ック!)頭に血が登ります!折角の初アタリを失敗するかな~!(余計に悔しいです)そして再びアタリ無し・・沈黙の時間が過ぎていきます。波もえらくなってきたなぁ・・山の方から黒い雲がやってきたし・・ってピカッてなった!・・ゴロゴロゴロゴロ~・・雷やん・・このままカーボンの棒を持っていても大丈夫なのか・・“ピカッ!バリッ!ドン!”光と音と振動が同時に来た!近所に落ちたみたい・・(来なけりゃよかった!と思う瞬間)怖い怖い・・しかしこのイッパツで雷は終了!しか~し・・今度は・・猛烈な雨!まさに雨のマキシマムパワー!雨粒では無く“水”が落ちてくる状態!竿を握ったまま前かがみの姿勢で身動きが取れません。内ポケットの携帯電話は大丈夫なのか・・磯の斜面がプールの滑り台状態です。でも不思議なことにこの間“波”は無くなり、まるで“湖面”のような・・(自然現象の不思議発見!)やがて10数分の我慢で豪雨は収まり空が明るくなってきました。(心も晴れ晴れ!)完璧に止んだ!よっしゃ!今がチャンス!とパンにかじり付きます。(そっちのチャンスですか)腹も満たされたところでまだ満たされていない釣欲を何とかせねばと仕掛けをいじくります。タナプロもどきのマイナス3Bで8ヒロから探ります。そして今度は一転!サシエを盗られています!アタリはワカリマセンが生命反応あり!タナを上げながら探りに探り・・しかしそうこうしているうちに潮が当ててくるようになり深棚で根掛かりします。すこし考えて「磯際狙いがいいんちゃう?」とウキ下を4ヒロに上げて竿下に落としギリギリに引き付けますと・・小粒のアタリウキがススッと引き込まれまして竿先にククッ!やっとかな?と聞き合わせるとギュン!おおっ・・グレじゃん!ギュンギュンを楽しんでおいて最後はスコンと抜き上げます。ようやくブクブクONです・・もう昼前やん・・前回と違って“さんじゅう”のグレが貴重な釣果です!(価値観の変化?)もう贅沢は言いません・・もう一匹釣らせて・・と再度磯際を狙いますが・・この1匹にとどまります。そして緑茶色の泡に水面が覆われだし、またまたサシエが残りっぱなしになりました。“水潮”なんでしょうか?生命反応著しく無し・・宮原氏からTELです(携帯・・無事やったか!)明日はクラブの例会で梶賀へ来るそうな・・「波エラいで」と伝えて、ラスト1時間頑張りますか・・と海を眺めて集中・・カナトコ向きの沖の潮目は緑茶色の泡が無いみたい・・ベクター空カーマ L―00に素早く替えて遠投!(久しぶりのイケイケドンドンです!)その10分後に思惑通りに弾けましたが、喰ってきたのは小さなマダイでした。これを機に納竿します。迎えの船に乗り込み「駄目」と告げてふさぎ込みます。(泣いてないよ)湾内のS氏は小型メインですが20枚以上は釣っておられました。僕の魚もおみやげの一部にとS氏に進呈しましてとぼとぼと梶賀を後にしました。しかし・・前回の10分の1でも釣れてくれりゃ“雨”でも“もちょっと”楽しめたのにね・・(あの雨はアカンでしょ!楽しくはならんよ・・)
唯一のグレが釣れたときの仕掛け・・ 3月の太平洋は荒れ続きです。 今回はダメダメでした・・ カモメにも馬鹿にされて・・ スタッフ 高橋 カテゴリー:奈良橿原店:スタッフ釣行記 情報登録日: 2010,03,08, Monday
|
次の記事 前の記事 |