尾鷲の海はしばらく東~南東のウネリがある日が続いていますが、各地で大型の口太グレが順調に仕留められています。そして誠丸では2月12日になんと拓寸57センチ!実寸55.2センチの特大サイズを島津氏が見事に釣り上げてしまいました!(スゴイよ・・)というわけで早速14日に単独で出撃!となりましたが、これがまた見事な撃沈を喰らいました。オペラのワレに上げてもらいましたが、朝イチにウキが入って大格闘の末、見事な“底物仕掛け”を釣り上げました。(50号のオモリと20号の道糸のヒキ?はまさに巨大魚の“それ”である)潮が動かず全体にパリッとしない一日でした・・ってアカンでぇ!これでスーパーボーズ2連チャンやん!こんなときはヘタにあがくと傷を広げるだけとわかっていてながらも、2月16日も再び梶賀へ・・リベンジってやつです。(返り討ちにあうだけでしょ!)6時過ぎに誠丸は出船。東のウネリがありますがカガリは何とか使えそうです。「どおする?行くかぁ?」と船頭さんに聞かれピースサインを送ると「よっしゃ!」で南に吉村氏と一緒に上がります。7時が最満潮なので10時ごろには低いとこにも行けるでしょう。とりあえず“一番高いとこ”に2人で並んで竿を出しましょう。ドーンと打ち寄せる波を気にしつつタックルを組みます。竿はFB尾長SP R ヘビーフォースにリールがハイパーフォースの新コンビでいってみましょう!(前回から稼動しておりますが・・魚の血を吸ってませんです)道糸2.5号にハリス2.5号(前回で3号ハリスが無くなってたん忘れてた)針はボイルグレ9号、ウキはベクター空カーマ L-5Bをセレクトします。磯際はウネリでグシャってますんでマキエのタイミングを誤ると沖にブッ飛ばされてしまいます。グレが喰うのはある程度沖目の超深棚なのは予想できますが、寒の時期のセオリーとしては“まずは磯際から”ということでオモリを5B・ハリスにG2を打ち、ウキ下を6ヒロに設定して竿1本前から狙ってみます。吉村氏はカン付ウキで中間距離から沖へとウキごと沈める作戦です。「こんな波の日ってデッカい真鯛が喰っちゃいますよぉ!」とかいいながら自分のレモンイエローを目で追います・・シュパッ!まったく無防備な状態でいきなり絵に描いたようなウキ入れです!すばやくアワすと強烈な返しが襲ってきました!一瞬糸を出して体勢を立て直し、竿で溜めると竿先がコンコンしてますが・・そしてあっけなくプスッとハリス切れ・・回収するとチモトでスパッと切られています。この切り口は尾長か?竿が尾長スペシャルなだけに尾長なら獲れるんちゃうん?(竿は関係ありませんよ!自分が悪いんですよ!)切れた糸の先に3.5号のハリスを半ヒロつなぎ、同じコースを狙ってみます。「さっきのん何やったん?」と聞かれ「オナガ!オナガ!」と答えながら仕掛けを誘導していきますと、再びシュパッ!「おっしゃ!」と万全のタイミングでアワせて素早くリールを巻き足場を一歩前に移します。するとやはり強烈なパワーとスピードが襲い掛かり、腰を落として必死にこらえます!「また来たん?デカい?」との問いかけに答える余裕はこちらにはございません・・走りは止めているけど・・魚は小刻みに尾っぽを振って底に潜ろうと必死の抵抗をみせます。やがて相手のパワーが衰えて竿が起きてきましたが、僕の右腕のパワーも衰えてきました・・(乳酸の警告灯が赤ランプ)一気に巻き上げ間合いを詰めますと・・左の角に回り込まれた!足場を移動して耐える!汗がタラタラ・・ウキが見えてきた・・もうひとモミしておいてグイっと起こすとサラシの中に茶色っぽい背中が見えました。2人して「デカいオナガやん!」と合唱し、吉村氏の差し出したタモを受け取ります。さぁ!一発でタモ入れをキメるぞ!と魚体を水面に持ち上げて柄を伸ばそうと魚までの距離を計算し・・んんっ?何かがおかしい!尾長ならこのとき鋭い眼光で睨み返してくるのに、こいつの顔はニタ~って“いやらしい笑み”を浮かべておるではないか!しかも白いし・・「あっちゃあ・・(汗)バ・ババタレやん・・(涙)」・・へナへナ・・適当にタモ入れして即リリース・・楽勝で“ごじゅうお~ば~”ですが・・「この竿・・イズスミスペシャルちゃうん!」と毒づきます。(だから竿のせいでは・・)汗を拭いて水分補給・・充電完了で釣り再開です。しかしまったくアタリがアリマセン。そろそろ遠投でもしようかな?と考えていた矢先に吉村氏が「喰った!デッかい!止まらん!」とメガディスハイパー1.85号をひん曲げておるではないか!僕は竿を上げて素早くデジカメONでアングルを求めて足場を移動します。タイっぽいですねぇ・・数分間の格闘の末、姿を現したのは予想通り60センチ級です!「タモはオイラに任せて!」でガバッと頭から網を突っ込んで、揺すって網に納めてから柄を縮めますが重い!魚を吉村氏にお返しして記念に一枚!と撮影完了です。そこへちょうど弁当船がやってきて、弁当を受け取りに吉村氏は乗船し、船頭さんと一言二言話してから磯に戻ってきました。タイが釣れたとこなので、もうしばらく釣りを続行しますか・・と僕も遠投沈め釣りに切り替えましたが、そうやすやすと思惑通りには弾けません。吉村氏がお弁当休みに入ったのでどんどん流してみましたが・・ダメですねぇ。入れ替わりで僕の食事タイムです。パパッと食べて釣座に戻ると冷たい東風が吹き始めます。道糸が右に引っぱられます。仕掛けを換えます。ウキをベクター空カーマ L-1.0号にして丸玉1号を通し、サルカンで竿1本とった2.5号のハリスをつなぎ竿2本のタナから深釣りを初めます。サシエが残れば1ヒロずつタナを下げ、少しずつ遠く・深く釣っていきます。そして10ヒロのウキ下までさげて、やっとウキがススーっと沈んでいきますが・・喰ってきたのはイガミでした。「それは置いといてな!」とのことでバッカンにキープしておき、再び1号玉作戦で深く深く釣っていきます。11時ごろに宮原氏からの電話がありましたが期待の携帯電話釣法が炸裂することはありませんでした。そして吉村氏が潮下のサラシ先端の潮目を直撃で狙った1投で35センチの口太を釣り上げます!そしてしばらくしてチャリコを引き抜きます。僕の深釣りは全然ハマってこないです。大オモリで沈めると仕掛けがよく絡みます・・絡んでいるのに気付かずにそのまま流しててタイムロスになってしまい、リズムも非常に悪いです・・今後の課題ですね。ラスト1時間は遠投イケイケ沈め釣りで喰うまで流す!と気合も入れて頑張りましたが・・やはり風向き悪く成立しません。スタート時の5Bの仕掛けに戻し、磯際の底近くを根掛かり覚悟で狙いますが・・気配がないですな・・終~了~!1時45分に納竿します。またまた“黒いのん”を釣ることが出来ませんでした。よ~く考えたら(よ~く考えなくても)今年はまともなグレ・・いっぴきしか釣ってねぇ!・・まだしばらく足掻くやろな・・今年のパターンを掴むまではね・・沖目の深棚攻略の率の良い釣り方を考えないと・・宿題ですね!
吉村氏が曲げる! 67センチの真鯛でした! そしてグレも・・ スタッフ 高橋 カテゴリー:奈良橿原店:スタッフ釣行記 情報登録日: 2010,02,18, Thursday
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