6月28日は水本氏と梶賀の磯で石鯛釣りです。4時半に誠丸は出船し、大黒回りに上物釣り師を一通り上げたところで進路は内磯へ・・カガリ“東”へと船は加速し無事に渡礁です。ついに今年も“こだわりのカガリ”の季節がキタ~!です。6~7月に集中してここを攻めて、8月からの本番に備えるみたいな・・まぁ、今はマキエ打ちですね・・ってことで水本氏は下の段“船付き”にピトンをセットし、僕はいつものポジション“東の端の高いとこ”から竿を出します。天気予報では雨は昼頃まで大丈夫!とのことでしたが・・普通に雨・・降ってますよ・・若干テンションは下がりますが「まぁ止むんちゃう?すぐに」とポジティブな2人です。波は今のところ全く無く、まるで池のような状態ですが、低気圧が接近中ですぐに荒れだす予感がします。カガリは“南”からの波に弱く、波が這い上がりやすい磯の形状なので正面からの波には要注意です。いざとなったら“裏の低いとこ”に避難してやり過ごすこともできますが、頭の上を波が越えてきてまるで滝つぼにいるみたいな・・ってそこまで荒れてるときは行きませんがね・・。さて、今回のタックルは海魂HMHにDC3000をセットし、ラインは新品の20号に巻き換えておきました。瀬ズレ無しで遠投天秤に30号のオモリを30センチの捨て糸で結び、ハリは15号とします。用意したエサはサザエ2キロにヤドカリ5個、そしてマキエを兼ねてウニ30個を持ってきました。まずはコナベ向き30メートルの沈み根の周辺から狙います。ヤドカリを装着した仕掛けを軽くキャストし、カウント30でストップさせて左に寄るほど浅くなるカケアガリの中腹辺りにエサを置いた・・つもりで竿をピトンに置きます。波が無く風も無く・・竿先が動く要素は魚信のみ・・ピターっ・・竿先は完全静止です。10分待って回収するとヤドの腹のプリプリの部分も無傷で帰ってきました。次はサザエの2個掛けで、黒いクネっとした内臓も付いた状態でフワッと投げて同じ付近に落とします。しかしコトリとも動かない竿先・・上げてみればちょっと引っぱれば取れる内臓までもが付いたまんまで帰ってくる奇跡のような出来事発生!水本氏のサザエも同様に無傷での帰還。(恐ろしいくらいに何もいないのか・・)水温は22度くらいあるそうです。上物組みはエサトリだらけで釣りにならん!状況なのに、上と底とでこのギャップ!まぁ、打ち返していればそのうち・・と、黙々とサザエを割り、キャストを繰り返します。・・雨が本降りになってきた・・満潮は9時半ごろです。これからが“上げ”の好時合!・・のハズ・・オペラ向き25メートル、波かぶり向き55メートルとエサの置き場を変えてみましたがパッとしません。ここでマキエがわりにウニを装着し、切れ目を入れてポイントに投入。これを4~5回くりかえした後、再びサザエで投入してみますと、しばらくしてコツコツ・・と2回だけ竿先が震えました。その後はピターっと静止。「アタッた!・・ように見えた!」と水本氏に報告し、しばらく待って進展がないのでソッと回収すると妙な軽さが・・2個掛けしたサザエの硬い赤身までもが綺麗に盗られて?いますから緊張感が漂います。「赤身盗られたでっ!絶対これホンモノやね!」・・「とれただけやろ!」と水本氏。ならばコイツの正体を暴いてやるわい・・と、とっておきのヤド(1投目に無傷で帰ってきた奴です)で投げ返します。ドキドキ・・ワクワク・・が、まっ・まさかの・・“何もさわらん”・・どーゆーことですか?虚しく回収すると、やはり“プリプリ”が着いたまんまで帰ってきました。(若干しぼみ気味でしたが)その後もウニ・サザエ・ヤドを交互に打ち返し、ウニは回収時に底で切ってきます。そしてヤドで30メートルの根の底に置いたところポワン・ポワン・・とアタリが・・しかしこの感じは・・奴であることは間違いあるまい・・「どうよ!この揺すりかた!」・・「おおっ!」と水本氏のテンションが急上昇したところで「ウツボやで・・これ・・」と告げると急降下・・結局乗ってはきませんでしたがワイヤがグリグリされてました。 ・・相変わらず雨は降り続けています・・ 満潮前になって波が段々高くなり、水本氏の釣座はカブりだしたので上段の僕の右隣に引越してきました。そしてパラソルの下で食事タイムです。水本氏の携帯に着信・・今日は“綱引き”の為来られなかった宮原氏からです・・「何もおらんで!」と一言伝えてもらいます。そして奈良は快晴!とのことで「なんでやねん!尾鷲!」と天気に毒づきます。釣り再開・・満潮の折り返しを過ぎてここからは“下げ”となります。この時期“期待薄”とは思いますが、がんばります。水本氏が波かぶり向き55メートルポイントを攻めだしました。そして彼のおニューの翔540MHが“ついに”アタリをとらえます。ポワンポワン系のアタリですが・・しかしたとえ“ウツボ”っぽすぎるアタリであったとしても“本命”である可能性がゼロパーセントというわけじゃあ無い!と、彼の緊張と興奮のバロメーターはレッドゾーンへ・・そして舞い込みそうで舞い込まない竿の動きにメーターの針は右へ左へ揺れ動き、竿の動きに「おっ!おおっ!お・・おおううぅ・・」とうめき声を発することに成功です。そして動かなくなった竿をしばらく眺めていましたが、おもむろに回収を開始・・見事な“よじれっぷり”の仕掛けが帰ってきました。(ウツボの可能性なら100パーセント!)その後も時折同じようなアタリが出ますがバロメーターの針が振り切れることは無く、何もアタらない僕は降り続ける雨とのダブルパンチで超ネガティブに・・「ウニ・・撒いてしまおか・・」と残っている20個ほどのウニをウニキャッチャーでつかみ出し、水本氏がハサミで切れ目を入れて、それをバックハンドで海に投棄していきます。そして“撒く”という行為に火が付いた僕らは、今度はサザエをビニール袋に入れてハンマーでガチガチ叩いて粗割りにし、何とも贅沢なマキエを投入してしまいました。(石鯛君への“お供え”です)11時ごろにやっと雨が上がりましたが・・またまた沖の上空に黒い雲が・・やがて再びパラパラと降り出し、一度脱いだカッパを再び着る羽目になりました。そして最後にもう一度竿が揺すられますが「もうエエって!」とウツボさんに警告を与えて竿を上げ・・みたいな勇気は毛頭無く、きっちりと最後まで見届けてから回収・・納竿です。カガリの“西”に上がった底物師もこちらと似たような状況だったようで・・「まぁ・・これからやね・・」と意見が一致したところで船頭さんに「また来週!」と告げて引き上げました。しかし朝イチのサザエの赤身まで“盗って”いった奴・・気になるなぁ・・。(だから“とれた”だけやって!)
波が出てきて隣に引越し・・の水本氏 竿を揺するのは今日もウ・ツ・ボ それでもキャストを続けましたが・・ スタッフ 高橋 カテゴリー:奈良橿原店:スタッフ釣行記 情報登録日: 2009,06,29, Monday
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