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11月25日、2008年度のイシダイ釣りも今回で最終回となりました!(僕の底物シーズンは毎年6月~11月と決めてるのだ)前日の昼過ぎに誠丸に電話を入れますと、「明日は低気圧が通過するもんで厳しいぞぉ・・夜にもう一回電話して・・」とのこと。さあ困った・・明日しか無いし・・エサも手配せなアカンし・・とりあえず吉野さん(つりえさ吉野)に電話します。「明日、船出るかどうか分からんねんけど・・エサ、何とかなる?」「ヤドはないけどサザエやったら4キロくらいあるで・・」「ほんじゃあとりあえずキープで!」・・・で、夜に船頭さんにもう1度電話すると、「まあ出たとこ都合やな・・しゃいあく(最悪)堤防でイカでもやるつもりできたら・・」「じゃあ・・行きますんで」で決定!午前1時に橿原を出発。途中でつりえさ吉野に立ち寄りサザエを受け取りに行くと、ヤドも小さいのんやったら少しあるとのことで全部さらえさしてもらいました。さて、梶賀の誠丸の駐車場に到着し車のエンジンを止めると・・波の音がドドーン・・荒れてるな・・北西の風が吹いてるから何とかなるやろ。・・事務所で軽く挨拶・・やがて6時15分の出船時間です。港を出てすぐに大揺れ・・東からの波です。神須ノ鼻・見張り・・梶賀側の磯は波柱が立っています。他船もそれを見てオペラ方面に向かいます・・賀田湾を横切り漁協の船に乗船人数を伝える“なぞの手紙”を手渡したところで「アカンなあ・・“なか”(湾内)行くで~!」とUターン!「コムケいくかぁ?」にOKサインを返します。湾の一番奥へ誠丸は爆走(こんな日は他船との磯取り合戦が激しくなります)オボレの前でエンジンスロー、上物狙い2名を最初に降ろしコムケをみると・・人だらけです・・イガミ釣りかな?歩いて山から降りてきたみたいな・・「竜宮か・・コボレか・・どうする?」に「最後でいいよ・・」でもう一人の底物師はすでに他船が2人上げてる竜宮へ・・あとは僕だけ・・「グルッと回ってみよか・・」と船頭さんは沖に船首を向けます。カガリに到着・・裏からならやれるか・・と思ったけどこのウネリでは釣りになりません。再び湾内に引き返し、丸石は・・高いところは被ってないみたいですが・・怖そう・・「マンジュウは・・やれる?」と聞いてみます。「波の影やけど、低いからのう・・まあこれから 潮 引いてくからやってみるか?」でエビレを過ぎてマンジュウへ・・波は・・比較的おとなしいです。「先にチャラン棒 打っといで」と船に常備されてる重たい荷掛けピトンだけ持って低い磯に飛び降ります。船付きのピトン穴を苦労して探し、セット完了の合図でもう一度磯に船を着けてもらい、道具一式を持ってジャンプ!荷掛けに手早く荷物をぶら下げ、やっと一息・・(やれやれです・・)「ドンビ向きと港向き・・40~50メートルでやってみて~」とマイク放送に○を送ります。竿を継ぎ40号のオモリをセットし、底取りを開始します。60メートル程投げて着底が67、引っぱってくると5メートル間隔でちょっとした起伏があるみたいな・・そしてカウント20で上り坂(磯とつながりのカケアガリ)方向を変えて底を探りますが特に大きな変化が見つかりません・・狙いどころが絞りにくいけど“ちょっとした変化”にエサを置いて魚が回ってくるのを待つしか無さそうです。サザエ3個掛けでやっとこさの第1投!(・・長かった・・)カウント55、港向きからスタートです。時折波が左前からかけ上がってきて足下を洗います。ぺタっと座ることが出来ないので中腰で竿先を睨みます。(落ちつかないよ~)ウネリで竿先が安定しません・・15分経って回収します。赤身も白身もそのまんま・・(喜ぶべきか・・悲しむべきか・・)右寄り・左寄り・・エサの置き場を変えながら“可能性”を探ります・・(無い!と思います・・)7時です・・少し前から山からの風が強くなってきて(波を落ちつかせる魔法の北西風!)アタリなんてワカリマセン・・すごい横風!(前回の展開を思い出します・・)そしてしばらくすると・・あれあれ不思議・・確かにウネリがとれてきました!(風で白波はたってますが・・)弁当船が来ました。「どぉや~ やれるか~?丸石にでも替わるか~?」に“ココデガンバル”とテレパシーをおくると・・湾奥へと走り去っていきました。(通じるもんだ!)そして他の磯はみんな磯替わりです。外海に向かう誠丸をお見送りして打ち返しを再開!(僕は基本的に磯替わりは嫌い!だって面倒だもの・・)風が治まってきました。潮も引いてきて広くなったマンジュウを探検したりカニを捕まえたりして遊びだしました!(完全に消化試合ですな・・)そんなダレきった展開で10時の干潮の底リを迎えました。ここから“上げ”に転じる瞬間が唯一の勝負時!と集中力を高めます。一番デカいヤドカリを丁寧に装着し、港向きに遠投!(60メートルくらいしか投げられませんが・・気分は遠投釣法!)着底してすぐにグッと重くなったところにエサを置き、ピトンに竿を委ねます・・釣座も完全に乾いてきました・・竿の傍らにどっこいしょ・・腰を下ろした途端の出来事・・まるでエサトリのようなアタリ(よくある表現だ・・)に続いて30センチ・・50センチ・・と竿を押さえこみ・・ゆっくり・・ゆっくりと押さえ込み・・・「あれれ~」と人事のように竿の動きに見入っていると・・グッシャ~!と弾けるように舞い込んだ~!魚は真沖に向いて走って、45度の角度で立て気味にセットしていた竿が真っ直ぐになってます!締めてあったドラグがジュルル~と滑り糸が出て行きます!(こんなの初体験!)ここで初めて事態が呑み込めた・・「デカいんちゃうん!絶対、デカイで~!」竿にしがみつきピトンから抜こうとしますが、焦ってしまうし引っぱられるしで抜けないよ~!必死で格闘すること数秒間、突然全てのテンションが消えた?ここで竿尻が抜けました・・まだ・・いてるかな・・?・・そお~っときいてみます・・居てないみたい・・「オ~ゥ!ノォォォォ~!」しばらく待ってみましたが・・音沙汰なし・・虚しさ120パーセントで回収・・エサを確認するとヤドカリは殆んど原型を留めてます・・が、頭がグシャグシャに噛み砕かれてます・・(これって本物でしょ)・・そしてこのアタリが本日最後の・・今年最後のアタリとなりました・・結果的に・・1時半・・納竿しました。(燃え尽きちまったぜ・・FuFuっ)しかし今年のイシダイ釣り・・舞い込みの回数は過去最高でしたが、2分の1の確率にやぶれました。掛かるか・・掛からんか・・まあ“運”が無かったと言うことで・・(運を呼びこむのも腕のうち・・ですって!キーッ!)12月からはグレ釣り!がんばりま~す!

 左マンジュウは低い磯・・
 
 左この風では・・

 左またまたワンチャンスをモノにできず・・

スタッフ 高橋

カテゴリー:奈良橿原店:スタッフ釣行記  情報登録日: 2008,11,28, Friday


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